イタリア・シンガポール等 ヤマエグループの海外拠点を統括し、貿易をはじめとする海外事業を専門的に展開するヤマエグローバル。今回はイギリス出身で入社7年目のギルバート・ジェームズさんにお話しを伺いました。
Q.ヤマエグループに入社したきっかけを教えてください。
大学3年生の時に1年間 大分県の大分大学に留学をしていました。留学先として日本を選んだのは、これまでアジアに行ったことがなくアジア諸国の中では日本が一番住みやすそうだったからです。また、日本の中心地ではなく自然豊かな場所で暮らしたかったので九州の大分に決めました。日本で過ごすなかで、たまたまヤマエグループという会社を知るきっかけがあり、留学終了後には「九州で働きたい」という思いが強くなっていたので、福岡に本社のあるヤマエグループの面接を受けることにしました。

Q. 入社してからこれまでのキャリア、現在の仕事内容を教えてください。
最初に配属されたのはヤマエ久野 鮮冷部で、営業担当のサポート役として約2年間 レストランや工場向けに食材の提案を行いました。この2年間で国内の食品メーカーの製品知識や日本の食のトレンドについて現場で学ぶことができたと感じています。その後はヤマエ久野 海外事業部(現ヤマエグローバル)へ異動し、食品やお酒の輸出業務に従事することになりました。現在は、主にアメリカ・イギリスのお客様を担当しウイスキーや日本酒などのお酒を輸出したり、海外の展示会にて商品提案や新規顧客の獲得に向けて取り組んでいます。
Q.仕事をする上で大変だったこと、仕事のやりがいについて教えてください。
海外のお客様向けに食品の提案を行う場合、国によって消費者の好みが異なるので商品の需要予測が難しいことが大変な点だと思います。ただ、私はヨーロッパ出身のため日本の食材を実際に試食して、ヨーロッパの方々が好まれるであろう商品を自信を持って選ぶことができます。このような「自分だからこそできる」ことに対して、やりがいを感じることが多いです。
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Q.日本での生活について教えてください。
日本は「食」の国だと改めて感じています。世界各国には和食がかなり普及していますが、日本に来て初めて食べる料理や味付けがたくさんありました。日本国内でも地域によって味の傾向が異なる点も興味深く、私は九州の甘い味付けを好んで食べるようになりました。
また、仕事を通して日本とイギリスの仕事の進め方に違いがあると感じます。日本では、『じっくり考えて、テストして、少しずつ実行に移す』のに対し イギリスでは『まずは一回やってみて、問題があれば修正しながら進める』ことが多いです。最初はこの違いに戸惑いつつも、それぞれの良さを活かしながら仕事を進められるよう努めています。
Q.最後に、これからの目標を教えてください。
せっかく九州で働いているので、地場のメーカーと協力して九州の魅力がつまった商品を開発し、海外向けに販売していきたいです。私はお酒が好きなので、九州で出会った美味しい地酒について、もっと知識を深めて世界各国に知ってもらえるよう取り組んでいこうと思います。

故郷から遠く離れた日本で仕事を始めたギルバートさん、言語や生活習慣の違いに戸惑うことが多かったと思います。インタビューでは、流暢な日本語で仕事への想いを力強く語ってくれました。
改めて、インタビューにご協力いただきありがとうございました!