ヤマエ久野では、学生の学びの場としてインターンシップを実施しています。今回は中村学園大学栄養科学部から3名の学生が参加し、5日間のプログラムに取り組みました。プログラムは「商品開発」を軸に据え、基礎知識の習得に加えて、産地・市場・工場・物流・商談といった各段階を体験をする内容となっています。
プログラムの1つ目、産地訪問の様子についてご紹介します。
今回訪問したのは、福岡県久留米市に本社を置く エイチアイ株式会社 様です。エイチアイ様は、自社ブランド野菜「宝石野菜」をはじめ、安心・安全でおいしい野菜づくりに取り組んでいます。栽培では化成肥料を減らし、有機肥料を多く使用するなど、環境にも配慮した方法を採用しています。また、農業の持続可能性と安全性を示す JGAP認証 も取得しており、信頼できる農業の実践に力を注いでいます。
※ヤマエグループ JGAPへの取組みについてはこちらをクリックください。



訪問後まず、稲吉久徳 社長より事業内容や商品の特徴について詳しくご説明いただきました。学生たちは熱心に耳を傾け、栽培のこだわりやおすすめの調理方法など、普段の学びだけでは知ることのできない実践的な話題で積極的に質問をしていました。

インターンシップの学生から、「高齢化が進む今、どうすれば若い世代に農業の面白さを伝えていけるでしょうか?」という質問がありました。それに対して稲吉社長は、「農業をベースに、色々なことに挑戦する姿を私自身が率先して見せることで、『こんな風になりたい!』と思ってもらえるような仕事にしていきたい。そして、意欲のある若者をどんどん受け入れていきたいんです」と、経営者としての飾らない熱い思いを語ってくださいました。実際、社長はたくさんのメディアにも登場して、農業の楽しさを自ら伝えていらっしゃいます。

会社説明をしていただいた後、畑に移動し、宝石野菜(白なす)の収穫体験を行いました。学生たちは大ぶりでつややかな白なすを一つひとつ丁寧に収穫し、その新鮮さと重量感に驚いた様子でした。普段なかなか目にすることのない白なすが、手間をかけて丁寧に育てられていることを肌で感じる貴重な体験となりました。




今回の訪問を通じて得た知識や体験は、この後に取り組む 農作物を活用したメニュー開発 に直結していきます。次回は、学生たちがどのような発想で新たな料理を生み出したのかをご紹介します。
